2缶目 マルイホビー パイソンハンター8インチ

・え〜!?ダーティーハリーの銃じゃないの?

PYTHON1
今回は、このコルトパイソンの話ですが、序盤は、別の話からします。

 プロフィールでも、ちょっと書いてますが、まるかんやは、子供の頃、熱心に銃に興味を持つことは無く、トイガンに関しても、それは同じであった。だが、ある日、それを変える出来事が起こったのだ。

ハリー様
翻訳は、適当。
あと、コチラ様のサイトも、参考にしました。

 映画「ダーティーハリー」
それは、まるかんやにとって、あまりにも衝撃的な出会いであった。

 それまで、全ての銃器を、「てっぽう」の一括りでしか見ていなかったまるかんやに、初めて、「マグナム44」という名を持つ銃(今も昔も、まるかんやは、銃に対する知識が乏しいので、ハリー刑事が使っていた銃が、M29という正式な名称を持っていたり、44マグナムが、弾の名称であったなどと知るのは、ずっと後。つか、今も良く理解していない。)がある事を、認識させた映画だった。まあ、当時は、どっちかというと、銃本体よりも、役者のクリント・イーストウッドに憧れたので、彼と同じ物が欲しいと思っただけなのだが、ともかく、まるかんやに、明確に欲しいと思わせた銃は、コレが初であった。

M29WOSAGASE

 近隣にある模型店(兼文房具店とか)全てを回ったが、ダーティーハリーが使っていたのと同じトイガンは、無かった。まあ、リボルバーというジャンルで見るならば、幾つかあったのだが、明らかに違う物、あるいは、8インチ以下(映画のM29は、6インチ程度だと、後から知ったが、子供だったまるかんやには、クリント・イーストウッドのデカイ外人と言う印象もあって、8インチだと勝手に思っていた。後、銃身が長いのが好みという理由も。)であり、まるかんやの理想としたトイガンは、どこにも無かった。数週間前には、確かに、それらしき物を、見たので、どこかにある筈だと思っていた。根拠に欠けるその元は、店に並ぶ他のトイガンの箱に描かれていた、それだったのだが・・・・・。

(因みに、リボルバータイプのキットがゴロゴロと言うのは、当時の感覚なので、あまり正確ではない。値段とか見てなかったので、もしかしたら、エアーガン以外もあったのかも。)

カタログ
今回紹介するトイガンの箱から。
こういったのを見て、どこかにあると思いこんでいた。左に、M29の8インチがある。

 諦め切れなかったまるかんやは、最後に、とっておきの場所に行く事にした。
その場所とは、自転車で行くだけでも、軽く1時間かかり、当時、小学生だったまるかんやには、かなり覚悟のいる遠出だった。もう一つ、行くのが嫌な理由があった。そこの店主が、とても無愛想で陰気、「子供は来るな。」「よそ者来るな。」的なオーラを纏っており、入るのにも、覚悟が必要だった。

そこは、一見すると、ただの商店にしか見えないのが、ミソだった。(今は、無くなっている。)
店先には、果物とか野菜があり、普通に見れば、八百屋に近い雑貨店なのだが、しかし、店の奥には、プラモデルとかを、置いてあったのだ。知っていた人は、勿論いたのだろうが、まるかんやは、勝手にココを、自分だけが知っている穴場扱いしていた。

「ここなら・・・・・・」
と、最後の望みを託して辿り着いたのだが、結論から言えば、M29の8インチは無かったのだが、その変わり、強烈にまるかんやを惹きつけたのが、今回紹介する、マルイの組立て式パイソンハンター8インチであった。

誰?
妙に渋い男性。こいつに騙された。ついでに、飛距離23mもウソだ。
ラバーグリップ付は、このパイソンハンターだけだったかも。

 今じゃ、この箱絵の人物を見て、「ダーティーハリーだ!」何て思ったりしないが、当時のまるかんやの外人認識レベルは、「怪獣=全てゴジラ」「ロボット=全てガンダム」程度の物だったので、この箱絵の人を、ダーティーハリーと信じて疑わなかった。
しかし、流石に持っている銃が違うのと、名称に「マグナム44」が出てこないのは、気になった。
(何回か書いているが、つい最近まで、まるかんやは、44マグナムではなく、マグナム44と思っていた。)
が、まるかんやの経験では、箱絵と中身が違う事は、良くあったと思っていたし(と言っても、箱の横には、実物の写真がある。)、こんな所まで遠出して、手ぶらで帰るのも嫌だったので、「ダーティーハリーが持っているんだから、間違いない。」と、半ば強引に、自分自身を説得して、購入に踏み切った。ちなみに、店では、がっちり紐もで縛られており、中身を見る事は、出来なかった。(店主と一戦交えるつもりなら、別だったが。)

箱の横
箱の横。ばっちり、中身が写ってる。
真ん中の奴は、後で説明。
一番下と上は、パイソンの箱。下の奴は、何故あるのか謎。

 さて、嬉々として家に帰ったまるかんやだったが、そこで、現実を知る事になる。

「マグナム44じゃないじゃん!」(←当たり前)

更には、設計図とか箱の横とかを、冷静に見て行くと、不安要素満載だったが、無かった事にした(ッテ、ヲイ
だが、現実には、このパイソン、かなり独特の設計がされており、全て、まるかんやの期待を、裏切るのであった。

 当時のまるかんやは、一回目でも紹介した祭りガンの機構が、デフォルトとして擦り込まれていたので、ダブルアクションや、シリンダーの展開は、どのトイガンでも、当たり前に出来ると(勝手に)考えていたのだが、このパイソンは、シングルアクションしか出来ない上に、シリンダーのスイングアウトは不可能で、後に知るSAAに近い構造をしていた。

まあ、もっとも、そんな複雑な機構を廃したからこそ、小学生でも買える様な、値段で売っていたんだろうけど。でも、機構だけみれば、ダブルアクションも行けたと思うんだけどな〜。

カートリッジ装填
ガッカリその1
弾の装填は、横の蓋を開けて行います。
シリンダーを回すときは、手でハンマーを、2mm程起こして行います。
説明書に、そう書いてあるんだってば!

ハーフコックですフルコックです
ガッカリその2
シングルアクションのみです。ハーフコックも実装されていますが、特に意味はありません。
ハンマーにファイアリングピン(?)は無く、本体に内蔵されてます。

 ところで、画像は、完成状態の物しかないが、このトイガンは、自分で作る製品だ。
だから、遊ぶ為には、次の難関、製作に挑まなければならない。だが、こいつを作るのは、至難の業だった。
どこにも対象年齢が書いていないのだが、小学生程度には、かなり難度の高い物だった様に思える。


 はしょって説明 コルト パイソンってこんな感じ

 1956年に開発。357マグナム弾を使用。仕上げの良さからリボルバーのロールスロイス(高級車)とも言われる。銃身は、2.5インチ、3インチ、4インチ、6インチ、8インチがあり、8インチはパイソンハンター、3インチはコンバットパイソンとも呼ばれるらしい。熟練工による手作業が入る為、高価な銃だったそうな。特徴は、なんと言っても、銃身上のベンチレイテッドリブと呼ばれる、放熱の役割をする穴が開いた部分と、射撃時の跳ね上がりを防ぐ、銃身先まで伸びたエジェクターロッドハウジングだろう。後に、品質が落ちてしまい、人気も無くなったとか。熟練工が手を入れた物には、まさに芸術品の様な仕上がりを持つ反面、そこらへんに現用の銃としては、限界もチラホラと見える。


マルイのパイソンハンター。
横からですよ
雰囲気としては、良い物持ってる。
大雑把な感も、否めないけど。

斜め前何故、ダーティーかわかったろ?
今見ると、張り合わせ部が泣かせる。インナーバレルなんて物は無い!銃身は、ただの筒だ!
あちこち、スカスカなのも、ちょっと・・・・・・。

マークだぜ
UMAもとい、馬のマークもある。メダリオンは、自分で塗ったんだっけかな。
グリップの傷が目立つな。

蔵出し1
下箱には、カッコ良い内部図のイラスト。
説明書には、組立て台に使う本は、ジャンプとマガジンとある。

説明書1
説明書2
一部を拡大してみた。下段右側には、カートリッジの構造が、分かる図がある。

カートリッジ準備
この専用の工具を用いて、発射準備をする。
右のカートリッジのお尻に付いているのは、分解、調整用器具の一部。

分解
発射機構の肝。カートリッジの内部。
何か書かれているが、本当に危険で使えないから。

つづみ弾
BB弾ではなくツヅミ弾を使う。実際に使うのは、白い方。
複数の形のツヅミ弾が、この時代の試行錯誤を伺わせ・・・
ウソ。詳しくは知らない。いつの間にか紛れ込んでた物です。

危険な装填
倉庫から久しぶりに出したので、せっかくだから、撃ってみる事にした。
こいつの構造と耐久性は、難があって、何時暴発するのかと、ドキドキ物だった。
まあ、直接肌に当たった所で、大した事無いけど、目は怖い。
お尻の引っかかり部分を、本体のピンが叩いて発射する分けです。

ターゲット
付属する的。
自分で、型紙から切り取って作ったはず。
ミシン目が中途半端で、ハサミを使った覚えがある。

 撃ってみたが、かつての記憶が蘇る。そう、がっかり感だ。苦労して作った割には、あまり飛ばなかったのだが、今回は、改めて認識させられた。
弾道は、結構素直で、まっすぐ飛ぶのだが、各カートリッジにより、個々の差はあるものの、大体、9m辺りで失速して、落下してしまう。だから、23mなんて、絶対無理!
うん?上に向けて撃てば、可能性はあるのか?試さないよ・・・・

撃ってみた

 一応、当時は、買ったその日に作り始めたんだけど、昼頃から作って、完成した頃には、夜中になってた。
見た目以上に、作るのは難しく、最終的には、力技で、という感じだった。で、完成して見れば、あの射撃性能・・・・銀玉鉄砲と互角か!?と、信じられなかったですよ。その後、こいつは、直ぐに倉庫入りしたのであった・・・・・。

 

後 日 談

M586?
こいつは、友達が買った奴で、箱だけ置き去りにされた。
中には、祭りガンが保管されていたりする。
「簡単に組めて」ねえ・・・・・

 このパイソンハンター、作って遊んでいたのは、せいぜい、一週間程度だった。
色々と、がっかりな仕様で、直ぐに飽きたのと、本体自体、何となく華奢であり、簡単に壊れそうだったので、今までの苦労とか、疲労とかを考えた場合、壊れた時のショックに、見合わないとして、保管する事にしたのだ。

 で、話は、保管する少し前に遡るのだが、まるかんやの友人Aも、同じく、ダーティーハリーに感化され、同様に、マグナム44を探した口だったのだが、やはり無かったらしく、その結果、彼が買ったのが、上記のM586だった。

まるかんやは、一応、箱絵の人物に騙されたのと、8インチと言う理由があったが、上の箱絵は、どう見たって、ハリー・キャラハンには、見えない。(パイソンの箱絵もそうだが)
何故買ったのかと、Aに聞くと、マグナムの文字と、やはり、箱絵と実物は、違うかもしれないという、まるかんやと、大して違わない返事が、返ってきた。(馬鹿・・・・じゃない、純粋だったんだ!!)
まあ、S&W製という点では、ある意味、こっちが近いのだが。

だが、このM586の箱の説明を見て、まるかんやは驚いた。

「連射OKのダブルアクション」

性能面でも、こっちの方が、ランクは上だったのだ。慌てて、そのM586を触らせてもらったのだが、コイツの銃、ダブルアクションはおろか、シリンダーすら、ハンマーを起こしても、連動して回らない。しかも、相当撃ち込んだらしく、大抵のカートリッジが、使えない状態になっていた。

話を聞くと、あまりにも作るのが難しくて、色々失敗とか、省いたとか何とか・・・・・。それ故、友人Aは、シングルアクションのみとは言え、ちゃんとハンマーの動きに連動して、シリンダーが回る、まるかんやのパイソンハンターを、羨ましそうに見ていた。
Aがあまりにもべた褒めするので、遂に、言い出せなかったが、このパイソンの製作には、実は秘密があった。

 更に数日後、友人Hが、件のM29 8インチを、買っていた事が分かった。
それを聞いて、「是非見せてくれ」と、興奮するまるかんやと、友人Aを他所に、そのHは、どこか冷めていた。理由は、直ぐに分かった。Hも、作るのを失敗しており、Aのと同様、シリンダーを、手動で回す必要があったのだ。
最悪なのは、幾つか部品を折ったらしく、致命的な状態にあった事だ。
この為、やはりHも、まるかんやのパイソンハンターには、感心していた。

しかし、まるかんやのパイソンハンターも、こうなる可能性は、充分にあった。
何せ、内部パーツをはめ込み、いざ挟みこもうとしても、上手くはまらず、あまつさえ、パーツが外れたり、落っこちたりと、「本当に組み立てられるのか!?」と、組んでる最中、誰に向けていいのか分からない怒りを、ぶちまけ続けていたからだ。
その後、いい加減疲れて来たので、強引にはめ込み、終わりにしようと思ったのだが、それすらもままならない。
多分、各パーツが、適正な位置に無かったのだろう。それ故、上手くはまらない状態が続いたのだが、銃の本体両面を、強引に張り合わせ、少しづつずらして、擦り合せていたら、ある時、急に、パチッと、はまってしまった。

正直、ちゃんと組めたと言う意識は無く、「どうにかはまりやがった。も、動かなくてもいいや。」程度の気持ちだったのだが、これが、上手く機能していたのだから、驚きだ。
まあ、直ぐにボロが出て、不具合が出るだろうと思っていたので、その時の本音としては、もう一度バラして、ちゃんと組み立てたいと思っていたのだが、AとHの物を見るに、その気持ちも萎えた。
しかし、今もって正常なので、あれで大丈夫だったのだ・・・・・

こうした事を踏まえれば、このトイガン、小学生が作るには、とても難しすぎた様に思える。
適正年齢が、どこにも書いていないが、一体、何歳位に向けて、販売していたつもりだったのだろうか?

 その後だが、このがっかりな(まあ、自分達で勝手にがっかりしたのだが)トイガンの性か、ダーティーハリー熱も、一気に冷めてしまい、まるかんやの目覚めかけたトイガンへの興味も、程なく消えてしまうのだった。

ちなみに、上から6番目の画像に、三つの箱が写っているが、一番下は、まるかんやにも記憶が無い。
二個目のパイソンハンターの箱なのだが、今回、一緒に倉庫から出てきた。これに関しては、今もって謎。中身は、空なのだが・・・・・

忍び
見づらくて、没にする予定だった画像。
後で見ると、何となくカッコ良かったので、載せて見た。


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